「ホロ活」で人生変わった? アンケートで見えた、ファンたちの日常と熱量

“ホロ活”――それは、ホロライブプロダクションを推すことや、それを通じてさまざまな活動を体験すること。COVERedgeでは今回、このホロ活の傾向と実態に迫るべく、アンケートやインタビューなど複数の方法で取材を行いました。結果、見えてきたものは……?

“ホロ活”という言葉をご存知でしょうか?

近年話題になっている「推し活」の中でも、ホロライブプロダクションのタレントを推す活動を指します。配信を見たりグッズを買ったりといった活動を入り口に、応援広告に参加してみたりぬいぐるみの衣装を作ってみたり、さらにはタレントが訪れた場所を自分も訪問する「聖地巡礼」に赴いてみたり……。

COVERedgeではこのたび、このホロ活の傾向と実態に迫るべく、ホロ活特集をお届けすることとなりました。ファンへの調査に基づくホロ活の現在地から、ホロ活が社会に与えているポジティブな影響まで、様々な角度から取材・調査していきます。

本記事で紹介するのは、公式アプリ「ホロプラス」でのユーザー調査の結果です。2023年にリリースされた本アプリは「推しをもっと好きになる!」がコンセプト。ホロライブプロダクションについての情報収集やファン同士の交流が行えます。

ホロライブプロダクションでは、国内外の多数のタレントが、日々配信を中心とする活動を行っています。複数のタレントを推しているユーザーさんも多いですが、そうした方はかなりの情報量を追うことに。「今日は誰の配信があるのかな?」「ホロライブの最新ニュースが知りたい!」といったときには、ホロプラスが役立ちます。

そんなホロプラスで、18歳以上のユーザーのみなさまにアンケートを行いました(実施期間:2026年8月14日〜31日)。設問ではホロライブにハマった時期やきっかけ、推しのタレントやホロ活の内容などについてうかがい、寄せられた回答はなんと2000件以上。熱量が高い回答をお送りくださったみなさん、ありがとうございました!

公式番組「昼ホロ」で告知した際の様子

その結果を紐解くと、単なる推し活の枠にとどまらない、主体的でアクティブな体験活動が見えてきました。具体的に寄せられたコメントも交えながら、ホロライブの存在がどのようにユーザーの人生に彩りを添えているのか、ご紹介します。

※掲載写真は全てアンケートに回答された皆様のご提供となります。お名前のわかる形でアップロードいただいたものはお名前をクレジットいたしました。

多様な年齢層に広がったファンコミュニティ

今回10代から60代まで、多様な年齢層の方から回答が寄せられました。

興味深かったのは、未成年(18〜19歳)と50代では、2024年以降にファンになったユーザーが5割前後を占め、20〜40代よりも突出した数字となっていた点です。プロダクションが成長するにつれ、ファンの裾野が広がっていったことがわかるデータでした。

近年ハマったファンからは、ホロライブにハマったきっかけとしてショート動画や切り抜きを挙げるコメントが多く寄せられました。

「ショートで切り抜きをみて、ふぶさん(白上フブキ)のゾロ目配信を見て気になり、カウントダウンライブでハマりました。ホロメンそれぞれに推しポイントがあるし、歌・ダンスのレベルが高い配信とライブのギャップが癖になります」(ぬぬみさん/2025年からファン)

「最初は友達に誘われて見てたら、ホロライブのショート動画で団長(白銀ノエル)の音割れASMRを見つけて『この子可愛いな』って思ってハマった。
そっからホロライブのマイクラ配信を見て今は立派な団員さんですv」(もみじの助さん/2025年からファン)

「祖父のお見舞いで待合室などでTikTokを見てたら流れてきてそこからハマった
初めて見た配信はフブさんの”Escape From Duckov”。」(天城みなと/2025年からのファン)

自宅でも外でも。日常に溶け込むホロ活

本アンケートでは、以下のホロ活のうち、何を経験したことがあるかを選択していただきました。

  • 配信を見る
  • グッズを購入する
  • 公式ショップやポップアップショップに行く
  • 有観客ライブやイベントに行く
  • 聖地巡礼(タレントに関係する場所や訪れた土地に行く)
  • ぬいやアクスタと外出して写真を撮る
  • 自宅にグッズを飾るスペースを作る
  • グッズを利用して装飾した持ち物を持って出かける
  • 応援広告プロジェクトに参加する
  • 二次創作(イラスト、コスプレ、切り抜きなど)を作って発表する
  • 友達にホロライブを布教する

一番選ばれたホロ活はやはり「配信を見る」でしたが、「自宅にグッズを飾るスペースを作る」を選択した方も全世代で6割以上、「ぬいぐるみやアクリルスタンドと外出して写真を撮る」は4割以上となりました。自宅でも外でも皆さん、何かしらの形でホロライブの推しとともにいる暮らしを楽しまれていることがわかります。

「輪堂千速」さん生誕に合わせてグッズを並べた様子(写真提供:八郎さん)
部屋に推し棚を設置している人も多数(写真提供:櫻星すいみこさん)
旅行先での思い出ショットを撮る方も
アクスタと一緒におでかけ
推しのアクスタとのツーショットも
公式ショップも、ホロ活の行き先のひとつに
ソロライブのポスターと、持参したグッズで記念写真

「普段使いしやすいグッズやインテリアにもなるグッズが多く、嫌なことや仕事中にでも周りを見渡すとホロライブメンバーに囲まれている生活があり、配信見たいがために頑張ろうと思える瞬間がある」(会津裕貴さん/30代)

「今までした事なかった推し活を始めて、おじさんなのに今更UFOキャッチャーとか、ぬい撮りとか楽しくてしょうがない。大げさに言うと人生が楽しくなった!」(デカミミスキー/50代)

タレントの配信やライブイベントを見るだけでなく、自らの日常生活にもホロライブを取り入れて楽しんでいるユーザーが多いことがうかがえます。

布教で、応援広告で。ファン同士つながる楽しみも

さらに10代(18〜19歳)では、全年代の中で圧倒的に高い約7割が「友達にホロライブを布教する」を選択。学校などのリアルなコミュニティの中で、ホロライブの話題が自然に登場していると推測できます。

そこから世代が上がっていくと「応援広告プロジェクトに参加する」を経験したという回答者が増えていきました。

応援広告とはK-POPアイドルファン文化から広がった推し活のひとつで、有志のファンが費用を出し合って、駅構内や街頭ビジョンなどに推しの広告を出稿する仕組みです。カバーではこの応援広告プロジェクトについて、ユーザーが安心して出稿できるようルール整備やサポートを行っています。

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タレントの誕生日やライブなど、ハレの機会に合わせて企画される応援広告は、駅などの目立つスペースに掲出され、聖地巡礼・撮影スポットとしても愛されています。

AZKiさんソロライブと活動7周年に合わせた応援広告(写真提供:Freijaさん)
常闇トワさん生誕に合わせた応援広告(写真提供:ふゆぅさん)

ファン同士つながりを感じることができたり、掲出後の写真を撮りSNSでアップすることで話題のきっかけになったりと、単なる「広告」以上の役割を持っていることがうかがえます。

「ファンアートがきっかけで応援広告イラスト担当させて頂いてそれを見た推しやリスナーの方から反応を頂けたり、現地イベントなどで仲良くなったホロリスとの交流が拡がったのは嬉しかったです」(ぱーちくPさん)

もちろん、推しに対しての「応援」を伝えるという役割も。

「推しが活動中に感じたネガティブな出来事を、自分の応援で吹き飛ばしたいという思いでホロ活をしているので、主催したフラワースタンドや応援広告が団長(白銀ノエル)に届いて喜んでくれると頑張った甲斐があったと思います。」(ちゅんさん)

「布教」に関連して、「ホロライブの魅力を人に伝えたいとき、どんな説明をしますか?(自由記述)」という質問も行いました。

回答に含まれる言葉を集計したところ、感情や評価にまつわる単語でもっとも多かったのは「面白い/面白さ」というワード。「可愛い/かわいい」と比較すると2倍以上も多く登場していました。ユーザーはホロライブやタレントの魅力を人に伝える際、可愛さだけでなく、人柄やトークの面白さなど知るとわかる魅力も重要なアピールポイントとして認識していることがうかがえます。

「ただ可愛いだけじゃない。成長コンテンツなんだ!配信とリアルライブのギャップだったり、色んな葛藤の中で頑張って今輝きをみせてくれてるんだ、だから応援したくなる!後はバーチャルの技術的な部分も色々挑戦してて、こんな表現できるのすごい!」(こけこけっこさん)

「面白さ、歌や曲の良さ、可愛さ、ホロメンたちの仲の良さなどもあるが、一番はそれぞれが悩んだり泣いたり笑ったり怒ったりしながら自分の夢へ向かって進んでいく、もしくは自分の進む道を探していく。それを応援し見守りながら一緒に感情を共有できるのが楽しく嬉しい。それが魅力だと伝えたい。」(くじこもちゃさん)

このほか具体的な布教の傾向としては、以下の3点が大きな軸となっています。

  • 個性的なタレントが多数所属していることをフックに、自分に合った推しが見つかることを伝える
  • 豊富なオリジナル曲をもとに、音楽性やライブパフォーマンスの魅力を伝える
  • 「アニメとは違うリアルタイム性」「バーチャルならではの演出」など、VTuberがもたらすエンタメ体験そのものを伝える

なお感情や評価にまつわる単語では、ほかに「好き/大好き」「楽しい/楽しさ」「ギャップ」「元気」といった言葉も頻出していました。

若い世代は身近な人への口コミ・布教でファン層の裾野を広げ、経済力を得るにつれて応援広告などの活動を行う。世代や環境を問わず、「ファン同士でつながる」ことを楽しんでいる様子が見えました。

コロナ禍を超えて、広がるファンダム

ホロライブプロダクションのファンになった時期を問う設問では、コミュニティが今なお急成長を続けている事実と、長年推している古参層の深いエンゲージメントが感じられました。

まず注目すべきは、近年参入した新しいユーザーの多さです。本アンケートの回答者のうち、2023年以降にファンになった層が過半数を占めており、ホロライブのコミュニティが今なお拡大し続けていることを示唆しています。

かつ、2023年組の5割以上、2024年組の4割以上がすでに「有観客ライブやイベントに参加した」と回答。すでにコアなホロ活へと足を踏み入れています。

ホロライブ最大の有観客イベントhololive SUPER EXPO、hololive fes.参加の様子(写真提供:ぽんこちさん)
ライブ衣装を着せたぬいと一緒に(写真提供:MOAchanさん)
EXPOや有観客ライブではファン同士集まり、記念写真を撮ることも盛ん
ホロカ(hololive OFFICIAL CARD GAME)リリース以降、大会が定期的に開催され、リアルなホロ活の現場になっている(写真提供:綾芽さん)

一方でコロナ禍初期(2020年)にファンになった層は、「有観客ライブやイベントに行く」が7割以上、「応援広告プロジェクトに参加する」が3割以上と、すべての層の中で最も高いアクティブ率を見せています。彼らは外出自粛期間に出会ったホロライブを引き続き愛し、コミュニティを牽引する存在になっている、というストーリーが浮かび上がってきます。

2020年組の記述回答からは、単なる消費行動を超えて「自分の居場所があるという感覚」や「コミュニティの深いつながり」に価値を見出している様子がうかがえます。当該世代であるユーザーの声を一部ご紹介します。

質問:ホロ活をしていて良かったなと思うのは、どんな瞬間ですか?

「現地ライブで感動して号泣するとき、同じ趣味を持つ人と同じ空間で同じことについて話したり盛り上がったりするとき、推しと一緒に同じ事象について話したりすること」(アスレイさん)

「自分と同じ価値観や趣味を持った人と巡り合うことができたところ。自分がいてもいいんだなと思うことができたこと」(mbさん)

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ホロライブとの出会いが、新しいチャレンジのきっかけに

自由記述では、ホロ活がユーザーのライフスタイルや意識そのものをポジティブに変化させている「行動変容」の事例が多く見られました。

たとえば「ホロ活をしていて良かったなと思うのは、どんな瞬間ですか?」という設問に対しては、配信を見るという受動的な楽しみにとどまらず、下記のように能動的な変化を挙げる声が目立ちました。

  • 聖地巡礼やイベント参加をきっかけに、今まで行ったことのない地域へ旅行するようになった
  • タレントの影響で美術館・博物館などに足を運ぶようになった
  • 新しい趣味や創作活動を始めた
  • ファン同士で交流するようになった
推しイメージの推しネイルも浸透している(写真提供:うるちゃん)
「さくらみこ」ぬいの服作りにチャレンジ(写真提供:まめんちさん)
EXPOのフードを再現しながら、自宅でステージを鑑賞(写真提供:白月鈴音さん)

「ホロメンがその地域に触れたり、行っているのを見て『現地行こう!』と思い立って色んな所へ行き…現在ではだいぶ行動力が付いたと思います。」(T.S.Nさん)

「現地イベントもそうだが、博物館、美術館巡りなど休日の過ごし方の幅が増えた」(雅さん)

さらに、ホロライブID・ENといった海外タレントの存在が語学学習を後押ししているケースも。海外タレントはhololive SUPER EXPO・Fesのような大型イベントでの共演はもちろん、普段の配信でも、日本のタレントと気軽にコラボレーションしています。

「日本だけでなくIDやENなど海外のホロメンもいてグローバルに推し活できる点(これをキッカケに英語頑張ろうと思えた!)」(ゾエさん)

「就活のためTOEICの勉強として英語慣れしようと思ったため(はじめ2年はENの切り抜きをよく見ていました)」(犬玉たこ焼きさん)

「勉強していた語学のリスニングを復習したいと思い、見始めたところ、七詩ムメイちゃんにハマりました!」(Crystalさん) 

このような日々の行動の変化が、最終的に「仕事への向き合い方」や「人生の満足度」にまで好影響を与えているようです。

「(さくらみこさんの言葉に感銘を受け)仕事での対人関係に向き合ってみたところ、劇的に気持ちが変化しました。それまで辞めるかどうか悩んでいた仕事を、今では誇りを持って続けることができています」(みこきゅん35Pさん)

「なにもなかった休日に行きたい場所が増えたこと。自分自身、やりたいことがいままで無かった人生だったが、人生でやれること、やりたいことができた」(もりちょさん)

今回のアンケートでは、ユーザーがホロライブタレントの存在をきっかけに、生活の様々なシーンへ行動を波及させている様子が見えてきました。ホロ活は単なる趣味の域を超え、ユーザーの行動力を引き出し、時には人生の岐路を支える重要な糧となっているようです。

では、なぜホロライブタレントの存在はそれほどまでに、見る人の心を動かせるのでしょうか。次回の記事では実際にユーザーインタビューを行い、その行動変容に深く迫ります。

ホロ活写真ギャラリー

アンケートで寄せていただいた写真の一部を、ギャラリー形式でご紹介します。

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