集めるカードから、遊ぶカードへ。『hololive OFFICIAL CARD GAME』「あそびかた教室 in ホロベース 2026」レポート

2024年9月の発売以来、ホロライブファンやトレーディングカードゲーム(以下、TCG)プレイヤーの間で着実にファン層を広げてきた「hololive OFFICIAL CARD GAME」(以下、ホロカ)。2026年9月12日、イオンモール幕張新都心 イオンホールにて、体験型イベント「ライブスタートデッキあそびかた教室 in ホロベース 2026」(以下、あそびかた教室)が開催されました。

これまでホロカでは、大型公式大会「ワールドグランプリ」をはじめとした競技性の高いイベントが数多く開催されてきましたが、今回の「あそびかた教室」は、全国を巡回する「hololive BASE on Tour! 2026 Duet Stage!」の各会場内で開催された※、初めてTCGに触れる方でも気軽に参加できるレクチャー中心のイベントです。COVERedge(カバレッジ)では、会場のレポートと参加者の声をお届けします。

※地震の影響による安全確保および諸般の事情を考慮し、京都・福岡会場での開催は中止となりました。各会場へご来場を予定されていた皆様には深くお詫び申し上げます。

「持っているけれど遊び方が分からない」ファンに向けて生まれた、体験の場

今回のあそびかた教室は、2026年5月から全国7会場(東京・宮城・北海道・愛知・京都・福岡・千葉)を巡回してきたPOP UPプロジェクト「hololive BASE on Tour! 2026 Duet Stage!」、通称「ホロベース」の千葉会場(イオンモール幕張新都心)にて開催されました。

ホロベースでは、「音楽祭」をテーマにしたタレント14名の新規描き下ろしイラストを使用した多彩なオリジナルグッズが販売されており、千葉会場限定のラメキーホルダーなど地域限定アイテムも用意されていました。

会場は教室をイメージして装飾され、ファンがホロライブへの想いを書き込める黒板や、ホロベースの描き下ろしイラストを使った等身大パネルが飾られています。また、公式スマホゲーム『hololive Dreams(ホロライブ ドリームス)』のコーナーではカードビジュアルのパネルやタレントの直筆サインも展示されていました。

「ホロベース」の一角に設置された「あそびかた教室」では、ホロカオリジナルの描き下ろしイラストがデザインされたエプロンを着用したスタッフが案内する姿もあり、初めてTCGをプレイする人でもファン同士で打ち解けて参加できる空気が作られていました。

教室は1日に6回開催され、1回あたりレクチャー30分・対戦20分の計50分で構成されています。参加者には、「あそびかた教室」に参加した記念としてステッカーが配布されました。

対戦中にルールにつまずいてもスタッフがすぐにフォローできる体制が整えられており、用意されているデッキも初めての方でも理解しやすいよう、比較的シンプルな「ライブスタートデッキ」が用意されていました。また、併設された物販エリアでは、体験で使用したデッキを購入でき、「教室で遊び方を覚え、そのままデッキを買って遊ぶことができる」という導線を提供しています。

「ライブスタートデッキ さくらみこ」「ライブスタートデッキ 星街すいせい」が用意されていた

この教室が生まれた背景について、イベントの企画・運営担当者は、「ホロカは持っているけれどルールが分からない」「興味はあるけれどカードショップやイベントに行くのはハードルが高い」と感じているホロライブファンに、気軽に体験してもらうことを狙いにスタートしたと振り返ります。

ホロカはこれまで、全国のカードショップで大会が開かれ、2025年1月には幕張メッセで初の大規模イベント「ワールドグランプリ2025」が開催されるなど、競技として広がりを見せてきました。一方で、大会には経験者が多く、初めてTCGに触れるファンにとっては、気軽に参加しにくいという一面もありました。「あそびかた教室」は、そうしたファンとホロカとの間を埋める場として位置づけられています。

「全く知らない世界を見てみよう」参加者が見つけた、それぞれのきっかけ

会場で参加者に話を伺うと、「ホロカは手元にあるけれど、遊んだことはなかった」という声が多く聞かれました。

埼玉県からご夫婦で来場した方は、星街すいせいさん推しの夫が推し活としてホロカをコレクションしているうちに、「せっかく集めているなら遊びたい」と考えるようになったといいます。
「ルールはYouTubeで予習しましたが、実践してみないと(プレイするのは)難しいと思っていたところ、「あそびかた教室」が実施されることを知り、今日、妻を連れて念願の初プレイに臨みました。」と話してくれました。

参加したかった初心者向けの体験会になかなかタイミングが合わず、今回の千葉でようやく実現できたそうです。感想を尋ねると、「すごい楽しかった」と笑顔を見せてくれました。

一方の妻は、「ホロライブもホロカのこともまだよく分からないけれど、「知らない世界を見てみよう!」と思い、今日は参加してみました。単語も遊び方も分からないことだらけですが、もうちょっと分かるようになれば楽しいんだろうな」と、前向きな一言も添えてくれました。

儒烏風亭らでんさん推しで東京から来場した男性も、カードは推し活の一環で買っていたものの「買うだけ買って、特に遊んだりはしていない」状態だったといいます。今日参加してみた感想を聞くと「基本が分かったので少しずつ買って楽しんでいきたい」と、これからの意欲を見せてくれました。

千葉から家族で来場した方にもお話を伺いました。息子はさくらみこさん、父親は星街すいせいさん、母親はロボ子さんを推しているといい、家族そろってTCGをプレイするのは今回が初めてでした。

今日の体験を通じて「TCGに興味をもった」と話します。「カードの遊び方が少しわかった」ことを収穫として挙げ、「楽しかったです」と感想を寄せています。この日はスタートデッキも購入し、「ホロカも一緒に遊ぼうと思いました」と仲睦まじいご家族の様子が印象的でした。

友人同士や家族で来場した方の中には、すでにホロカに親しんでいる人が、まだ遊んだことのない相手を誘って一緒に来た、という組み合わせも。

いとこ同士で来場した2人組は、ひとりが他タイトルのTCG経験者、もうひとりがTCG自体が初めてという組み合わせでした。
ホロカを知ったきっかけは、株式会社ブシロード(ホロカの販売・運営協力を担当)のイベントで見かけたことだといい、「カードのイラストが良かったので買ってみようと思いました」と出会いを振り返ります。もうひとりは「推しのグッズを集めるため」に足を運んだそうで、ホロカ自体は「なんとなく気になった」という段階からのスタートでした。

実際にあそびかた教室でプレイしてみると、「推しが使える」ことに加え、「比較的プレイしやすく、わかりやすい」と魅力を語り、体験後には「カードゲームも奥が深いと思います」「やりやすかったので、またプレイしてみようと思います」という感想を聞かせてくれました。普段は周りにTCGをプレイする人があまりいないそうで、「こういう交流会みたいな場があれば参加してもいいのかな」と、今後への期待も語ってくれました。

この日はキーホルダーを購入し、このあとはコーヒーを飲みながら今後のイベントについて話し合う予定だと笑顔で教えてくれました。

学校の友人同士で来場した4人組も同様で、4人のうち3人はすでにホロカを遊んでおり、カードは持っているけれど遊んだことがなかったという1人を連れてきたそうです。学校では放課後にホロカをプレイし、楽しさを伝えていると教えてくれました。
あそびかた教室への参加の動機は「初めての友達と遊ぶために公式のルールを教えたい」からとのこと。あそびかた教室体験中も、友達に教え合いながら和気藹々とプレイをしていた様子が印象的でした。参加した感想を聞くと「初心者にわかりやすく教えてもらえた」と充実した体験となった様子でした。この後も、みんなでカードを買いに行く予定だと話してくれました。

全国で行われた「あそびかた教室」参加者のアンケート(※)によると、ホロカを遊ぶのが初めてという回答が68.7%、すでにホロカを持っているという回答が68.7%、ホロカ以外のカードゲームの経験があるという回答が69.6%でした。

今回取材した幕張新都心会場でも、初めてホロカを遊ぶという回答が62.5%、既にホロカを持っているという回答が72.7%、ホロカ以外のカードゲーム経験があるという回答が64.8%と、これまでの傾向と近い結果が出ています。実際に会場でも、「ホロカは持っているけれど遊んだことがなかった」という声を、多くの参加者から聞くことができました。
※hololive OFFICIAL CARD GAME調べ

未経験者にこそ届けたい。運営担当者が語る、教室づくりの裏側

「あそびかた教室」を運営する担当者に、これまでの手応えと、教室づくりで意識した点を伺いました。

各地での開催を振り返り、「初回の西武渋谷開催以降、各地のイオンモールを会場として実施してきたことで、お友達同士だけでなく、親子でご参加いただく方も多いです。ホロライブやホロカを知らない層、ホロカを知らないホロライブファン層へのアプローチができたと感じております」と手応えを明かしました。

特に印象に残っているのは、小学生から中学生の参加者です。

「タレントさんのイラストやかわいらしい装飾にご興味を持たれた女の子や、ホロカを『最近巷で流行っているカードゲーム』として認識いただいていた男の子など、大型会場イベントやカードショップのイベントへ誘致するまではなかなか難しい年齢層の方々が、普段のお買い物の場所でご両親や兄弟、お友達と一緒にホロカを楽しまれている姿を見て、このカードゲームが本当に幅広い層に楽しんでいただける魅力を持つカードゲームであると実感しました」

商業施設で開催したことにも、大きな意義を感じたそうです。
「アンケート結果を見ても初心者の方の割合が高く、既存のカードショップやカードイベントとは異なる場所で開催することの大きな手応えを感じました」といいます。「大型イベント等では見られにくい特徴として、プレイヤーの方が未経験のご友人を誘ってグループで来場し、一緒に体験されるケースが多く見られたことも大きな手応えです。馴染みのある商業施設で事前抽選のないフリー参加にしたことで、既存ファンが新規層を誘いやすい環境を作ることができました」

ホロカならではの特徴として、公式YouTubeで配信している初心者向け動画の存在を挙げます。
「初心者向けの動画にタレントを起用することで、『TCGは難しそうだけど、推しが出ているから見てみよう』というファン心理から興味を持っていただき、そこからホロカのプレイヤーになってもらえるような動画を制作しております」

参加特典をPRカードではなくステッカーにしているのも、「カードの遊び方を知りたい未経験・初心者の方」に体験してもらうための意図がありました。

実際に、会場ではグループで参加する姿も多く見られました。「ファン同士で声を掛け合ったり、カード経験者が未経験の友人を誘って一緒に体験したりと、ホロライブという共通のコミュニティがあるからこその温かい空気感の中で楽しんでいただけました」と手応えを語ります。
最後に、ビギナー向けの施策について「まだまだ発展途上だと感じていますので、今後もより多くの方に楽しんでいただけるよう工夫を重ねていきたいと考えています」と、今後への想いも聞かせてくれました。

「ホロカは持っているけれど遊び方が分からない」というホロライブファンの声に応えて始まった「あそびかた教室」。
参加者の中には、「大会はまだ難しいけれど、いつか交流会のようなものには出てみたい」と、この先への意欲を語ってくれた方もいました。全国各地の会場を巡り、ホロカの輪を繋げてきたこの教室は、これからもその裾野を少しずつ広げ続けていきます。

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